ノロウイルスへの抗ウィルス効果の実証
平成 19 年 11 月 6 日
急性胃腸炎を引き起こすノロウイルスは、近年冬に猛威を振るうウイルスとして恐れられています。
感染したヒトの糞便や嘔吐物、それらが乾燥した塵埃を介して経口感染します。
近年病院や学校、介護施設など世界規模で発生し、その対策が図られています。
昨年の 12 月に νG7 水がノロウイルス感染症に効果がある旨の連絡があり、この研究を渡来仁博士に依頼し、この度νG7がノロウイルスに対して抗ウイルス効果を発揮する事が改めて確認されました。
ノロウイルスは実験室的に増殖させる技術が見つかっていない為、ノロウイルスの代替ウイルスとしてカリシウイルス科のノロウイルス属からネコカリシウイルスを用いて、ウイルス感染力を確認する方法が一般的に採用されています。
<実験の経過>
渡来 仁 獣医学博士
〒599-8531 大阪府堺市中区学園町1-1 大阪府立大学大学院生命環境科学研究科
獣医学専攻獣医免疫学教室 TEL&FAX:072-254-9492
νG7 処理水の抗ウイルス効果を調べるためにネコカリシウイルスを用いて調べた。ウイルスの感染力価は、Crandell’s feline kidney(CRFK)細胞を使用し限界希釈法により求め、50%培養細胞感染量(TCID50)として表した。
100 倍希釈したウイルス液 500μl に、減菌蒸留水(Cont)もしくは、νG7 で処理した減菌蒸留水を 500μl 加え混合し、細胞培養用培地で 10 段階希釈を行った。その後、あらかじめ 96 穴の培養プレートで培養しておいた CRFK 細胞に、希釈したウイルス液を1 穴当たり0.1ml 加え37℃で4 日間培養した。
培養後、ウイルスにより引き起こされた細胞変性効果(CPE)について顕微鏡下で観察を行った。TCID50 を示す最高希釈の逆数をウイルス力価とした。
<実験結果>
ネコカリシウイルスに対する νG7 処理水の抗ウイルス活性を確認するために、νG7 処理水と非処理水を用いてネコカリシウイルスのTCID50 を比較した。ウイルスのTCID50 はνG7 処理水において減少し、その値は200 以下であった。一方、非処理水(Cont)においては2×105TCID50 のウイルス力価を示した。
この結果は、νG7 処理水がネコカリシウイルスに対して不活化効果を持つことを示している。
<緒言>
今回の実験結果から、νG7 水はすでにご利用いただいている皆様からの体験報告の通り、予想された結果を得ることが出来ました。昨年ノロウイルスが猛威を振るった折に、νG7 水をお飲みになることで、速やかな改善が得られた経緯も、この実験結果からなるほどと思われるケースが見受けられました。
<ノロウイルス感染予防の対処方法>
ノロウイルスは経口感染しますから、手洗いは勿論のこと、厨房の衛生管理、感染者の糞便や嘔吐物を正しく処理する必要があります。
νG7 水を頻繁にお使いいただくことや飲用として摂取いただくほか、νG7 水を超音波加湿器などで施設内をエアレーションすることで、院内感染の予防に役立ちます。勿論ご家庭でも水道水をG7 水に切り替え、加湿器で噴霧し続けることがノロウイルスなどの感染から身を守るための簡易で効果的な方法と言えます。